信州大学医学部第二外科

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お知らせ

Dr.オバマのOne Voice

2013.10.30

第15回世界肺癌学会に参加して

20131027日から30日にかけてオーストラリア・シドニーで開催された第15回世界肺癌学会に参加してきました。

 

 

早朝の学会場 Sydney Convention Centre 

 

 

今回は6月にASCOで発表した「すりガラス影を伴う肺癌についての研究」を発展させた演題と、今年の3月から取り組んでいる「肺癌の浸潤を術前に検出するための新たなCT観察条件についての研究」について初めての報告となる演題の計2演題を発表してきました。

 

 

Tumor growth rate of ground-glass nodules after long-term follow-up: The usefulness of a combination of initial computed tomography attenuation and tumor size as a predictor for tumor growth.

Eguchi T, Kondo R, Kawakami S, Yoshizawa A, Hara D,  Matsuoka S, Takeda T, Miura K, Agatsuma H, Sakaizawa T, Tominaga Y, Toishi T, Hashizume M, Shiina T, Amano J, Matsushita M, Koizumi T, Takasuna K, and Yoshida K. (Poster session)

 

Novel computed tomography windows for predicting pathological invasion area in pulmonary subsolid tumors.

Eguchi T, Kawakami S, Yoshizawa A, Hara D,  Matsuoka S, Takeda T, Miura K, Agatsuma H, Sakaizawa T, Tominaga Y, Toishi T, Hashizume M, Shiina T,  Amano J, Matsushita M, Koizumi T, Kondo R, Takasuna K, and Yoshida K. (Poster session)

 

 

ポスターの前で

 

 

国際学会で2演題を発表した経験は初めてで(国内学会でもやったことはありませんが)、準備が少し大変でしたが、その分充実した学会になりました。前回のASCOと比べるとポスターを閲覧される方の人数はやや少なめでしたが、質問をいただく回数はむしろ増えました。良いポスター発表は研究内容が優れていなければならないことはもちろんですが、みんなに見てもらえるポスターを作ることも大変重要です。今回は、出来る限り文章を減らし、図や表で理解できるようなポスター作りを心がけました。その効果もあったのかと思っています。特に後者の研究については、今まで誰も行っていない試みであるためか、関心を持って熱心に質問していただける方が多く、いろいろなご意見も伺うことができて非常に勉強になりました。

 

 

病理の吉澤先生と中信松本病院の近藤先生もご発表されていました。

 

 

病理 吉澤先生

 

 

中信松本病院 近藤先生

 

 

世界肺癌学会はほぼ2年に1度の開催であり、世界中の施設から「渾身の」演題が発表されます。肺癌治療における最新の知見とそして優秀な臨床医・研究者を肌で感じることが出来る大変貴重な経験でした。

 

 

聞きたい演題が多く、あまり観光はできなかったものの、共同演者として同行していただいた先輩方とシドニー湾のディナークルーズに行ってきました。船内のカメラマンが頼んでもないのに撮ってくれた写真ですが、大切な思い出になると思い、迷わず購入しました。

 

 

伊那中央病院 高砂先生、中信松本病院 近藤先生と

 

 

船上からのハーバーブリッジ、オペラハウス

 

 

次の世界肺癌学会は2年後にアメリカで開催されます。その時には複数の口演発表ができることを目標にして日々の診療・研究に一生懸命取り組みたいと思います。