信州大学医学部第二外科

心臓血管外科部門・乳腺内分泌・呼吸器外科部門のスペシャリスト、
信州大学医学部外科学講座(外科学第二)です。

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基本理念

乳腺内分泌・呼吸器外科部門教授よりご挨拶

第二外科学講座 科長

乳腺内分泌・呼吸器外科部門教授
伊藤研一

信州大学医学部外科学第二教室は、1950年の開講以降、丸田公雄先生、降旗力男先生、飯田太先生、天野純先生の御指導のもと発展してまいりましたが、2014年11月から教授2名をおく新しい体制となり、心臓血管外科学部門を岡田健次教授が、乳腺内分泌・呼吸器外科学部門を私が担当させて頂くことになりました。これまで通り外科学教室として連携しながらも、それぞれ診療、教育、研究でさらなる発展を目指して行きます。

乳腺内分泌・呼吸器外科部門は、信州大学医学部附属病院では、乳腺内分泌外科と呼吸器外科の2診療科を担当し、乳癌、肺癌、甲状腺癌、縦隔腫瘍など、主に腫瘍の外科診療を行う部門です。

私自身は乳腺内分泌外科を専門にしており、乳癌や甲状腺癌の診療を担当しております。乳癌では根治性と整容性を考慮した手術と専門性の高い薬物療法を、甲状腺癌に対しては、進行再発症例にも積極的な外科治療を行っております。呼吸器外科では、優れた技能を有するスタッフにより、肺癌や縦隔腫瘍に対し患者さんの身体の負担の少ない胸腔鏡手術が積極的に行われており、ロボット支援下での手術も行われております。部門全体として根治性と低侵襲性を考慮した腫瘍の外科治療に取り組んでおります。

腫瘍外科では病状に応じた手術を安全に遂行し、適切な周術期管理を行うことができる技術が最も重要です。臨床研修では、若手医師が外科専門医、続いてsubspecialityの専門医資格をできるだけ早く取得できるような外科研修システムを、信州大学外科学教室(第一・第二)と県内の関連病院とが連携して構築しており、豊富かつ多彩な症例を経験できる研修プログラムを提供しております。満足できる外科研修が必ずや経験できると思いますので、信州での外科研修を考えている方はいつでも是非訪ねてきてください。

一方、癌の診療では分子生物学的な側面から腫瘍を理解することが、新しい治療戦略を考えていく上で必須になっており、それぞれの患者さんの腫瘍の特徴を調べて適切な個別化治療を行う「Precision medicine」が、今後は推進されていくと考えられます。科学研究の経験があり、その成果の理解のもとに診療や臨床研究を行うことができる臨床医を、「Physician scientist」、または「Clinician scientist」と呼びますが、教室では腫瘍を科学的に考え治療を遂行できる「Surgeon scientist」を育成すべく、腫瘍の基礎医学的研究にも力を入れています。研究を通して培われた考え方は専門医資格取得後も生涯役立ち、外科医師として研鑽を重ねる上での糧となります。若い時期に研究にも取り組み、臨床で経験される疑問や問題点に立ち向かう意識を常に持ち、世界を舞台に活躍できる創造性豊かな「Academic surgeon」を育てて行きたいと思います。 

他方、臨床医学は一人として同じではない個性をもった人を対象とする科学ですので、柔軟な思考力も大切です。優れた臨床能力と科学的思考力、さらにhumanityを兼ね備えた医療者を多く輩出できる教室を目指して、教室の伝統であるliberalな雰囲気を継承しながら、臨床および研究の成果を信州から世界に向けて発信し、地域では専門性の高い外科医療を提供できるように、教室員一同で努力して行きたいと思います。皆様どうぞ宜しく御願い申し上げます。

乳腺内分泌・呼吸器外科部門教授 伊藤 研一